「えつり」ワークショップに行ってきました。
久居のひとみね建築さんの現場におじゃまさせていただきました。
建築関係の方のみならず、環境意識の高い方や
今の住宅建築に怒鳴り散らしたいくらいの怒りを感じている方など
参加されているひとはさまざまでした。
小雪の舞い散るなかハナ水をすすりつつの作業となりました。
細割した竹を格子状にシュロ縄で編みこんでいきます。
土壁を造るときの下地になります。
今となっては三重県で現役の方が5人しかおられないという
「えつり職人」の中崎さんの指導のもと貴重な経験となりました。
お施主さんもいっしょにえつりの作業に参加されてます。
『共に造る』というこの経験こそ、お施主さんにとって愛して止まない
我が家となる強烈な出来事になるのではないでしょうか。
シュロ縄で編みこみますがなにせ、寒くて寒くて指先が
言うことをききません。
土壁の材料を現場で作っているところです。
泥に5センチくらいに切った藁をまぜ込みます。
このあとこの寒空のなか、何を思ったのか数人の人たちは
裸足で泥に入って作業しておりました。
楽しく過ごさせていただき、出会いも沢山させていただきました。
運営されていた方々ご苦労さまでした。
感謝いたします。
えつりってこのような細かい手作業なのです。
竹、シュロ、どろ、藁、すべて里山あたりにふつうにある
材料でまかなえる。
とってもプリミティブで本質的な作業なのだと感じました。
自然にある材料をつかって、こつこつと地味ですが、
手作業の積み重ねによって自らが住む家を職人たちと
協働で造る、背筋がゾクゾクするくらい
お施主さんにとってたのしい一日だったのではないでしょうか。