三重県伊賀市　山のめぐみ舎

皆様いかがお過ごしでしょうか？

冬の寒さの厳しい日が続いています。早く暖かくなることを願うばかりです…

さて、今回は「欄間」についてお話しようかと思います。

欄間とは、日本の伝統的な建築様式の一つで、天井と障子などの建具の間にできた開口部に採光や通風を目的として入れた装飾のことです。

今回リフォームさせていただいた古民家にも取り入れたのでご紹介します。

この写真の右側にある細い窓のようなものが「欄間」です。

これはリビング側から見た欄間の写真で隣の部屋に光を取り入れるために設けました。

装飾などはありませんが透明なガラスではなく型ガラスというガラスの表面に凸凹がついたものを用いており、直接的な光は入れないため柔らかな光が入り込むようになっています。

こちらの写真はリビングの反対側である子ども室から見た写真です。

この部屋は外部に接する窓がないためどう光を室内に取り込もうかと考えました。

リビングからの光は室内に柔らかな光をもたらしてくれています。

またこの部屋では入口の建具にも腰までの板より上は型ガラスを用いて、直接的な視界を遮るとともに廊下からの光を取り込む工夫を行いました。

いかがだったでしょうか？

今回は欄間をご紹介しました。

欄間には光を取り込むだけでなく装飾としても用いられます。

ぜひ皆さんも検討してみてはいかがですか？

皆様いかがお過ごしでしょうか？

先週ブログで書いた後編をお伝えしたいと思います！

今回は水回りなどについてお伝えします！

【LDK】

手前から、リビング→シューズクローク→洗面所になっており、手前のものと奥の２つの赤い扉は以前使っていたものを再利用したものです。

壁は漆喰で仕上げており、古民家らしい落ち着いた雰囲気になっています。

また、玄関からや北側の窓からは光が良く入り、暖かい空間に仕上がりました。

リビングは吹き抜けの天井であり、煤（すす）で黒くなった梁と漆喰の壁が古民家らしさを感じられます。

【トイレ】

これはトイレ内にある手洗いボールです。

トイレの壁の１面は紺色のクロスになっており、洗面ボウルの色とマッチしていて落ち着いた雰囲気を出しています。

また扉は以前使っていたものを再利用しており、中から閉められる鍵を新たにつけてもらいました。

【洗面所】

奥にはお風呂に繋がる脱衣所があります。

最近だと洗面脱衣所として一体とすることが多いみたいですが、今回は分けています。

洗面所にはアイロン台を設けてあり、通常の机よりも高くなっているので立ちながらでも、少し座高が高い椅子に座ってでもできるようになっています。

ようやく大きな工事が終了し、ホッとしています！

お客様に満足のいくリフォームになっていたら幸いです。

今後も古民家のリフォームが入ってきますので、お伝えしていきたいと思います！

ぜひ見に来てくださいね！

皆様いかがお過ごしでしょうか？

さて皆さんは「金輪継ぎ」というものをご存知ですか？

上のような写真のもので、既存の柱と新しい木材を繋げることです。

このような柱と柱を繋ぎ合わせる技術を「金輪継ぎ」といい、強度が強く見た目も美しいことから古民家だけでなく寺院などの伝統的な木造建築での補修でよく使われます。

上の写真のようなものを大工さんが手作業で作っており、既存の柱にも同じようなものを作り金属の釘やボルトを使わず強固に固定しています。

実は補修をする前は上の写真の感じでシロアリに侵食され腐っていました。

これは実際に住んでいるだけでは表に出てこないのでわからず、実際に解体してみないとわからないのです。

このような状態になっていてもシロアリで腐った部分を切り取り新しい柱を繋げれば、その後も使い続けることができます。

いかがだったでしょうか？

伝統的な技法である「金輪継ぎ」は、その強度や美しさは現代にも受け継がれています。

伝統的な大工技術に興味のある方は、ぜひ深く学んでみてはいかがでしょうか？

皆様いかがお過ごしでしょうか？

事務所がある伊賀市では雪が降り始め、寒さの厳しい日が続いています。

さて、度々工事の進捗をお伝えしておりましたこちらの古民家リフォームが先日ようやく完成致しました！

工事後すぐに撮影した写真ですので荷物が置いてありますが、お見せできる範囲で紹介して行こうかと思います。

今回は各部屋についてお伝えします。

【玄関】

この４連の窓は以前から使用されていたものです。

型ガラスになっているので、玄関からの光がリビングにも入り込みやすくなっています。

このドアは新しく作ったものですが、色味を合わせて作成してもらいました。

【シューズクローク】

シューズクロークの壁は水色のカラー漆喰を塗っています。

隣り合わせにある玄関とはまた違う雰囲気になっており、良いアクセントになっています。

趣味がサイクリングのご主人さんが自転車を置けるように土間のスペースを広く取っています。

【子ども室】

１面のみの水色の壁が良いアクセントになっています。

この部屋は窓に面していない部屋だったので、リビングと部屋の間に欄間を設け少しでも光が入るようにしています。

【縁側】

以前は北側の廊下で使用されていた建具で、ガラスに富士山が描かれている建具は貴重ですね。

日差しがよく入り込んでいることがわかります。

縁側で椅子に座り居眠りや趣味を嗜む気持ちがよくわかりますね。

【納戸】

ここはほとんどそのままです。

新しく畳を張り替えたり、建具を滑りやすくして調整したりして、再利用しています。

元々は和室でしたが、今回も和室はそのまま衣装部屋として使用されるそうです。

次回、後編をお伝えします！

見せられる範囲のみになっていますが、ぜひ次回も見に来ていただき今後の参考にしていただいたらと思います！

１０月初旬に内窓を設置する工事を行いました。

↑before

↓after

寝室ということもあり、室内の断熱性を高くして快適に過ごしたいということで内窓の設置を行いました。

今回のお客様の家には「インプラス」というLIXILの内窓を設置しました。

断熱性はもちろんのこと、カラーバリエーションが豊富で全部で６種類あります。

ショコラーデGという濃いめのこげ茶色を選択し、もとのサッシの色と似た色にすることで以前と違和感なく過ごせるように行いました。

さて内窓を設置するのにも注意点があります。

それは「内窓の設置は一部屋単位で考える」ということです。

つまり、部屋に窓が複数ある場合には１つだけに内窓を設置するのではなく、すべての窓に内窓を設置するということです。

例として、１部屋に２つの窓がある場合、内窓を設置した窓が断熱されたとしても、部屋に蓄えた熱が内窓を設置していない窓から出ていってしまうのです。

正しい内窓の設置を行い、快適な生活を送りましょう。

ここまで内窓の設置についてご紹介しました。

現代的な住宅だけでなく、古民家などにも内窓を設置することができます。

「部屋の断熱性を高めたいけど、今ある窓はそのままに残したい」

そう思われる方は、内窓の設置を考えてみてはいかがですか？