古民家の改修を進める中で、土壁の内部を見る機会がありました。
表面の土をめくると、中から現れたのは竹で丁寧に組まれた格子です。
![[Tags] 20260312_170447-1024x768 土壁の中にある職人の技](https://www.yama-megumi.com/wp_blog/wp-content/uploads/2026/03/20260312_170447-1024x768.jpg)
一本一本の竹を使い、手作業で組み上げられたこの構造は、昔の職人の技術の高さを感じさせてくれます。
この竹の格子は、単なる下地ではなく、地震の揺れをやわらかく受け止める役割も持っています。
しなやかな竹の特性を活かし、建物全体への負担を軽減する仕組みになっているのです。
現在の住宅では、石膏ボードや構造用合板を使用して壁の下地を作るのが一般的です。
古民家のリフォームでも同様の方法が用いられることが多いですが、土壁が残っている部分については、できる限りそのまま活かすこともあります。
ただし、内部の竹や縄は長い年月の中で劣化していることも多く、すべてが残っているわけではありません。
今回のようにしっかりとした状態で残っていることは、とても貴重なことです。
見えない部分にこそ、昔の知恵と工夫が詰まっています。
これからもそうした価値を大切にしながら、古民家の再生を進めていきたいと思います。